ー コラム
情シスは、
いつ作ればよいですか
「そろそろ、うちの会社にもシステム部門が必要かもしれない」
そう感じていても、踏み切る時期を決めるのは難しいものです。
人を増やせば費用がかかります。
まだ早いのではないか、という迷いもあると思います。
ひとつの目安と、それより確かな兆しをお伝えします。
1.目安は、社員数30人
これまで見てきた会社では、30人前後が転機でした。
この規模を超えると、兼務のままではITの管理や活用が回りにくくなります
【扱う量が増える】
PC、アカウント、システム、契約、問い合わせ。
どれも人数に比例して増えていきます。
【中長期の方針が必要になる】
その場その場で選ぶのではなく、
システムや機器を最適なコストで今後どう使っていくか、
方針が必要になります。
【コストと手続きの管理が必要になる】
申し込み、支払い、更新。
誰がどう回すかを決めておかないと、気づかないうちに費用が積み上がります
「まだ早い」と感じる時期に始めるほうが、あとが楽になります。
増えてから整えるのは、手間がかかるためです。
2.数字より、確かな兆し
社員数はあくまで目安です。業種や拠点数によって変わります。
それより確かなのは、次のような状態が現れているかどうかです。
・PCの台数が、正確に分からなくなった
・ITの質問が、特定の社員に集中している
その人の本来の仕事が圧迫されています
・誰が契約したか分からない契約がある
請求は来るけれど、経緯が残っていません
・購入したけれど、使われないシステムがある
・「誰に聞けばいいか」を、社内で聞いている
ひとつでも当てはまるようであれば、検討を始める時期かもしれません。
3.「作る」とは、部門を新設することではありません
情シスを作ると聞くと、部署を立ち上げ、人を採用することを
思い浮かべるかもしれません。
けれど、最初に必要なのは、役割を決めることです。
誰が判断し、誰が実務を担うのか。それを決めるところから始まります。
【30人規模なら、兼任でも成立します】
ただし条件があります。その役割が、明示されていることです。
「なんとなくITに詳しいから」ではなく、担当として決まっている状態です
【100人を超えると、兼任では届きにくくなります】
理由は、仕事の量だけではありません。
・判断の回数が増えます
・判断そのものが複雑になります
・複数の部門にまたがる調整が増えます
特に、全体を統括する役割は、片手間では難しくなっていきます。
4.決めることに、費用はかかりません
「いつ作るか」より、「いつ役割を決めるか」だと考えています。
役割を決めることに、費用はかかりません。
誰にまかせるかは、その後の判断です。
人を増やすかどうかも、その後の判断です。
そして役割が決まると、判断や打ち手のスピードが上がります。
決める人が決まっているからです。
結果として、ITの活用そのものが進んでいきます。
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