ー コラム
情シスは会社に必要ですか
「うちの規模で、情シスは必要だろうか」
そう考えている経営者の方は、少なくありません。
専任を置くほどの仕事があるのか。
今のまま、総務や現場に任せていてはいけないのか。
この問いには、少し違う角度からお答えしたいと思います。
1.すでに、誰かがやっています
情シスが必要かどうかを考える前に、確かめたいことがあります。
次の4つは、情シスという部門があってもなくても、必ず発生しています。
① 戦略や方針の策定・推進
最適なコストで全体最適となるITの方針・体制・予算の策定と推進
② システムや機器の契約や支払いの管理・運用
システム、インフラ、デバイスが安定して継続利用できる運用
③ システムや機器の導入・入れ替えの推進
業務効率化や生産性拡大となる導入や入れ替えの推進
④ 情報セキュリティの統括
サイバー攻撃や不正リスクの低減、インシデントへの対応
情シスがない会社では、これらが分散して担われています。
総務が契約を結び、経理が支払いをして、現場が自分たちで設定し、
PCに詳しい社員が質問に答える。
誰も担当していないのではなく、全員が少しずつ担当している状態です。
2.「要らない」のではなく、経営者に「見えていない」
この状態には、ひとつの特徴があります。
それぞれの担当者は、目の前の仕事をきちんとこなしています。
だから、日々は問題なく回ります。
けれど、全体を把握している人がいません。
・何を使っているのか(契約とツールの全体像)
・いくらかかっているのか(部署ごとに分散)
・誰が決めたのか(導入の経緯が残らない)
組織が大きくなるほど、経営者が細部まで把握することは難しくなります。
つまり、情シスが「要らない」のではなく、
その役割が経営者に「見えていない」だけ、ということが起こります。
3.必要になるのは、どんなときか
社員数が増え、使うシステムやPCの台数が増えてくると、
4つの役割は分散したままでは追いつかなくなります。
判断の回数が増え、契約の数が増え、守るべき情報が増えるためです。
このとき必要になるのは、「部門」ではなく「役割」です。
役割を誰が担うかは、会社によって変わります。
兼任でも、専任でも、外部の支援を受ける形でもかまいません。
4.確かめてみてください
いま自社がどの状態にあるかは、次の問いで確かめられます。
「先ほどの4つは、それぞれ誰の責任ですか」
即答できるのであれば、役割は機能しています。部門の有無は問いません。
答えに詰まるようであれば、それは担当者の問題ではありません。
役割が定義されていないだけです。
そして、定義することはいつでもできます。
体制づくりのページに実物を置いています。
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